とにかくすべてが「極上」「極楽」というところから話を始めます。

1960年中期のアメリカに於いて ポップ・アート界の申し子のように登場したルー・リード率いるベルベッド・アンダー・グラウンド & ニコ。この頃のNYのインテリジェンスと繊細さとエネルギッシュな空気をこのワイヤーで聴かずして、一体 何から聴くのでしょう？ しかも曲は、「Heroin」。ああ～、これですよ、これ。その時代に私はきっと子供だったにも関わらず、その空気が伝わってきて幸せにも理解が出来る。このワイヤーの不思議な共有感は何と言う事でしょう。音楽に必要なディテールが こんなにもリアルに伝わってくるとは・・・。じゃあ「Sunday Morning」はどうかというと、そりゃもう！！2ndコーラス部分（日本の音楽業界で言うところのA2）のヴォーカルにかけられたスプリング・リバーブの気持ちよさは特筆ものです。イントロのセレスタだって、ものすごくヴィンテージな空気が感じられます。あの時代の言葉で表現すると所謂「トリップ」っていうんですか？ ガッハッハ。

突然ですが、じゃあ ジョン・コルトレーン「Ballads」なんぞは一体どうなるのか！？
おいおい、こりゃ一体なんという相性のすばらしさなのでしょう。 深く響くムード感溢れる情感たっぷりの空間。あっ、これは1970年代初頭にラジオで初めて聴いたコルトレーンの懐かしい時代にタイムスリップしてる。尚かつ、このウルトラハイまで聞こえる至福感は、他のケーブルにはありませんねぇ。

んじゃ、トラディッショナル・・・交響曲においてはどうなの？ って、「あっと驚くタメゴロウ！！(ヴィンテージギャグ)」なんですよ、これが。演奏の切れ味というかスピード感は、原音（使ってるのはけっこう優秀なかなりの極上の著名なワイヤーにも関わらず。）に比べて格段に速くなります。アタックが全然違いますね。あと、1950年代の優秀な録音ではその時代の謎めいた時代感が湧き出てきます。このポテンシャルは、他には無いものがあります。

ロック・ギター系・ブルース系、フュージョン系など多岐に渡り試聴を続けましたが、ジャンルを問わず万能の才能を持つケーブルと言えます。
「極上」というハンコを押させて頂きます！！

用途は実に多彩です。RCAピンケーブルの配線材はもちろんの事、自作のアンプ用配線材等にいかがですか？使い道は豊富だと思います。
スタジオ機材等にも力を発揮できると思います。
すごいですよ！お楽しみください！！